認知症とは、記憶や思考などの機能が脳の障害によって低下し、日常生活に支障をきたしている状態を指します。
65歳以上70歳未満で認知症にかかる率は1.5%ですが、85歳になると27%、つまり4人に1人がかかるといわれています。
ご存知の方も多いと思いますが、認知症には特効薬がありません。しかし、早期の段階で適切な治療を受けることで症状の進行を遅くすることや、症状を改善することができます。認知症には軽度認知症(MCI)という過程が存在し、その段階で適切な手を打つことができれば、認知症の進行を抑えられると言われています。反対にこの早い段階で治療を開始できない場合は、高い確率で認知症を発症してしまうのです。しかし、適切な診断・治療を行うことができる認知症の専門医は、全国で2,000人程度しかいないと言われており、専門医1人に対して患者が2,000人超という「認知症の専門医不足」が起きています。
このような状況だからこそ、ご自身やご家族が「あれ?」と思った時に、嗅覚から認知機能を簡単にセルフチェックできる「はからめ」は、とても有用なものなのです。