MCIとは

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MCIとは

健常者と認知症の中間にあたる、MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)という段階(グレーゾーン)があります。
MCIとは、認知機能(記憶力、言語能力、判断力、計算力、遂行力など)に多少の問題が生じていることが確認できますが、日常生活に支障がない状態のことです。
MCIの段階で認知機能の低下にいち早く気づき、対策を行うことが認知症予防にはとても大切です。

MCI 5つの定義

1.記憶障害の訴えが本人または家族から認められている

2.日常生活動作は正常

3.全般的な認知機能は正常

4.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する

5.認知症ではない

早期発見と適切な対応でMCIの回復が見込めます

認知機能低下に対する適切な対策を行うことで、MCIになったとしても、
認知症の症状が最後まで出ずにすむケースもあります。
海外の研究結果では症状が軽い状態にある単一領域のMCIは、
症状が進行し複数の認知機能に低下がみられる多重領域のMCIに比べて、
健忘型、非健忘型を問わず回復率がかなり高いとの報告があります。
この結果はMCIの予防と改善における早期発見と早期対応の重要性を示唆しています。

出典:「Brodaty H, Heffernan M, Kochan NA et al.(2013)Mild cognitive impairment in a community sample:
the Sydney Memory and Ageing Study. Alzheimers Dement, 9: 310-317.el」を基に作成

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